皆さんは、自動詞と他動詞をもう知っていますね。[日本語には、どうしてこんな面倒くさいものがあるのだろう。]と思っている人もいるかもしれません。でも、( ア ) この違い を知っていることはとても大切なのです。 ある留学生ヤ―ナさんのはなしです。ヤ―ナさんの保証人はとてもいい人で、ヤ―ナさんは時々保証人の家へ遊びに行きます。保証人の家には、高価なお皿がたくさんあります。ヤーナさんは専門学校で陶芸を勉強しているので、お皿に興味があります。その日もヤーナさんは保証人の家へ遊びに行きました。そして、奥さんがで料理を作っている間、いろいろなきれいなお皿を見ていました。ヤーナさんは、その中の一枚のお皿がとてもきれいだったので、もっとよく見ようと思って、その手に取りました。( イ ) その時 です。ガチャ―ン!ヤーナさんは、そのお皿を落としてしまったのです。 その音を聞いて、から奥さんが走って着ました。ヤーナさんは奥さんに、[すみません。お皿が割れてしまったんです。]と言いました。床に落ちたお皿を見て、奥さんは、とても残念そうな顔をしました。ヤーナさんは、もう一度、[本当にすみません。お皿が割れてしまったんです。ごめんなさい。]と謝りました。その言葉を聞いて、奥さんがヤーナさんのほうを見て言いました。[割れたの?割ったんじゃないの?]ヤーナさんは、自分が日本語の使い方を間違えているのかもしれないと思いましたが、何を間違えているのか、分かりませんでした。 ( ウ ) その日、ヤーナさんは家へ帰ってから、一年前に勉強した日本語の教科書をもう一度読みました 。そして、自分が他動詞( エ )と自動詞[割れる]の使い方を間違えたことに気がつきました。ヤーナさんは、保証人の家に電話をして、もう一度奥さんに謝りました。