日本の現存する最古の史書『記』『日本書紀』によると、天皇の存在は紀元前 660 年からということであるが、史実に即して説明できるのは紀元 4 ~ -5 世紀以降のことである。 7 世紀中国の律令制度を導入した日本は大化の改新 (645 年)を行い、初めて律令制国家を確立し天皇を中心とした国家の枠組みが整え始めた。律令制の下で、天皇が外交・軍事大権、授位権、官制大権、官吏に対する任命権と刑罰権を有する最高の国家意志の代表者と位置づけちれた。天皇を中核とする支配という点からは、古代天皇制は君主専制と性格づけられる。