日本の鉄道ファン 鉄道ファンとは、鉄道が好きで鉄道に関することを趣味にしている人たちのことだ。鉄道ファンは単に「鉄(てつ)」と言われたりもする。日本では、これまでは「鉄(てつ)」といえば男性だと思われていたが、近年は女性のファンが急増しているらしい。 ところで、彼ら鉄道ファンたちは( 50 )趣味を楽しんでいるのだろうか。 一言で鉄道ファンといってもその趣味の内容は多種多樣だ。そして、電車に乗るのが好きな「鉄(てつ)」は「乗(の)り鉄(てつ)」というように、それぞれその内容に対応した呼び名がある。「乗(の)り鉄(てつ)」( 51 )、写真を撮るのが好きな「撮(と)り鉄(てつ)」、車両や鉄道がある風景を描(えが)く「描(か)き(き)鉄(てつ)」、鉄道の模型が好きな「模(も)型(けい)鉄(てつ)」などだ。 ある40代の「乗(の)り鉄(てつ)」の女性は鉄道の魅力(みりょく)を( 52 語る。「窓の外の風景をながめていると旅の気分が味わえるし、車と違って座っているだけで目的地に着けるのがいい」。「模(も)型(けい)鉄(てつ)」である30代の男性は、模型の魅力(みりょく)について「車両の形を見ているだけでうっとり。本物は買えないけど模型なら買えるし」と説明する。 また、最近急増している女性ファンには「ママ鉄(てつ)」も多い。電車を見たがる子どもを連れて電車を見に行くうち、自分も鉄道ファンになってしまったという人たちだ。( 53 )の特徴は、他の「鉄(てつ)」とは異なり、ホームではなく、電車が見えるところにある公園やレストランなど、子どもと一緒(いっしょ)にゆっくり過ごせる場所で電車を見るという点である。 鉄道ファンにはいろいろなタイプがあり、楽しみ方も( 54 )。 53