現在の子どもたちにとって、より大切なのは協調性を身につけることではないだろうか。囲の人間と協力して何かをするという能力は生きていくうえで、とても大事であり、1それは少子化が進む現代社会では、意識的に教えなければ身につかないものだからである。昔であれば、家族に兄弟が多かったので、けんかをしたり直りをしたりしながら、何か一つのことに協力し合うという経験が、自然にできたし、家の外でも、さまざまな年齢の近所の子どもたちと遊ぶ中で、力を合わせて何かをするという機会に数多く出会ったはずだ。しかし、子どもの数が一人以下の家庭が中心になった現在では、2そのような場がほとんどないのである。近所の子どもが家に来ても、テレビゲームをやっているのでは、協調性など身につくはずがないだろう。個性の尊重という教育も必要ではあるが、せっかく子どもたちが集まる場があるのだから、学校では、ぜひ子どもに協調性を身につけさせてもらいたいものである。 この文章で筆者が最も言いたいことはどれか。( )